第31回肝細胞研究会

会長挨拶

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第31回肝細胞研究会

会長酒井 康行

(東京大学大学院工学系研究科・化学システム工学専攻)

2024年7月26日(金)および27日(土)の両日,東京大学農学部キャンパス内の弥生講堂一条ホールおよびアネックス(〒113-8657 東京都文京区弥生1-1-1)にて,第31回肝細胞研究会を開催させていただくこと,大変光栄に存じます.

本学術集会のテーマは「ビボのインビトロ再現は可能か?」と致しました.現時点でこの問いへの答えは,残念ながら「否」と言わざるを得ませんが,以前とは異なり「インビトロ再現」が展望できる時代が始まっています.iPS細胞,生体幹細胞,マトリックスやシグナルに関する知見は,オルガノイドに象徴されるように実質細胞のみならず非実質細胞を入れ込んだ肝組織としての運命制御を徐々に可能としつつあります.また,培養ウェアーの進歩も顕著で,従来のプレートやディッシュを大きく超え,組織微細構造の付与や血液を模した灌流の付加などが可能なマイクロフィジオロジカルシステム(MPS,微小な生理学的培養システム)も利用が急速に進んでいます.

これらの尖った技術の個別の基礎・臨床研究への利用を進めると共に,今後は,「ビボ肝のインビトロ再現を可能とする」ためには,それらをどのように組み合わせるべきかという問題意識からの中長期の系統的研究が求められると感じております.その実施のためにも,基礎・臨床医学から薬学・工学までの異なる専門分野の研究者の間の共同作業が以前にも増して求められており,本学術集会がその促進への一助になれば幸いと考えております.

会場は,東京メトロ南北線の東大前駅から徒歩1分,同千代田線の根津駅からは徒歩8分(上り坂ですが)の便利な場所にございます.研究会内外から多数の方々のご参加をお待ち申し上げております.